体調についての記録

体調について記録していきたいと思います。

FXと体の調子+脚本 2020年3月23日

〇2020年3月22日(日) FX報告 日曜日は取引できないのでなし

 

〇2020年3月23日(月) 体調報告 まだ少し味覚おかしい。

布団から出て洗濯物も気持ちよく干せる位回復したが、まだ味覚が少しおかしい。だけど、晩ごはんには温かいご飯とおかずをしっかり食べることができた。

 

 

 〇脚本(ドラマ完結) 4回に分けてUPします。3回目(3/16の続き)

過去に脚本募集で提出した作品(選ばれてません)

 

○伊藤家・キッチン(朝)

朝日が差し込む中、凜子、鼻歌を歌い

ながら、卵焼きを焼いて、お皿に移す。

祐子「ちょっと、話があるんだけど」

凜子「何ですか? 掃除、洗濯、庭の掃除も全て終わらせていますけど」

祐子「そんなことじゃないの。ちょっと座って」

凜子と祐子、向かい合って席に着く。

祐子「凜子さん、お付き合いをしている方はいらっしゃるの?」

凜子「いえ。でも、お付き合いをしてもいいかなって思っている人はいます」

祐子「昨日、タクシーで送ってきた人よね」

凜子「そうですけど」

祐子「その人とは、どこでお知り合いになっ

たの?」

凜子「大学からの友達と参加したパーティー

で」

祐子「何ていうパーティー?」

凜子「エブリィとかいう会社が主催していたパーティーですけど…」

祐子「エブリィね…。とにかく、昨日の人だったら、すぐにお付き合いをするのは、やめた方がいいと思うわ」

凜子「どうして?」

祐子「ちょっと、引っ掛かるの」

凜子「引っ掛かるって?」

祐子「凜子さんがタクシーを降りた後、私、タクシーとすれ違ったの。その時の男の顔がどうもね…」

 ×     ×     ×

(フラッシュ)

タクシーの中でほくそ笑む宏司 

×     ×     ×

祐子「なんだか、悪い事を考えている顔に見えたのよ。ちょっと距離を置いて、じっくりと見極めてから決めた方がいいと思うわ」

凜子「そんなのあなたがそう思っただけでしょ。宏司さんはいい人よ!」

祐子「いい人って、凜子さんは、その人のこと、どれ位知っているの?」

凜子「どれ位って、IT関連の企業を経営し

ていると聞いているし、ショートケーキが

好きで、ジムに通っていて、あとは…あと

は、えっと…」

祐子「そんな少ない情報で、よくいい人だと

断定できるわね。そもそも、何回か会っていて、相手の事をその程度しか分かっていないということは、凜子さん、その人にあんまり興味がないんじゃないの?」

凜子「そんなことはない!」

祐子「早く結婚したいし、あまり興味が持て

ない人でも世間的に合格点をもらえそうな

人なら、まあ、いいかって感じかしら?」

凜子「(自信なげに)そんなことはない…」

祐子「SNSもそうでしょ。高級ブランドだ

からとか、皆が投稿しているからとか、そ

んな物ばかり投稿している人に魅力を感じ

る? そんな人が経営しているショップへ

行って、素敵な物をみつけようと思う人が

いると思う?」

凜子「え、何? 私のSNSをチェックしているの? なぜ、そんな事までするわけ! 何が目的なの? どれだけ私に嫌な思いをさせたら気が済むの? 私を召使いみたいにこき使わなくても、パパの財産を全て奪ったんだから、お金なんて腐るほどあるでしょ! こんな古い家なんか出ていって、新しい家で、お手伝いさんでも、秘書でもなんでもいっぱい雇えばいいじゃない。パパもバカだわ。こんな女の人に騙されて、遺言書まで書かされて死んじゃうなんて」

祐子「(溜息をついて)私のことはいいけど、あなたのパパのことを悪く言うことはやめて。パパはあなたのことをとても大事に思っていたわ。私のことなんかよりもずっと」

凜子「嘘よ、そんなの。私を大事に思っているなら、なぜパパは、私やママを捨てたの? なぜ、私には何にも残してくれなかったの? どうして?」

祐子、無言のままリビングから出てい

く。

○エブリィ主催のパーティー・中

祐子、パーティー会場でキョロキョロ

周りを見ている。祐子、宏司をみつけ

て、近付いていく。

祐子「はじめまして」

祐子、宏司に微笑み掛ける。

○伊藤家・玄関・中

凜子、玄関の扉を開けると、知美を家

の中に招き入れる。

○同・リビング

凜子「ね、ひどいでしょ。あんな優しい宏

司さんが悪い人のはずがないのに」

知美「そうね」

知美、凜子から目を反らして、お茶を

飲む。

凜子「あんな女を少しでもいい人かもしれないって思った自分がバカだったわ。早く、パパの財産をみつけて、この家を出なくちゃ! 私は書斎を探すから、知美はこのリビングを探してもらえる?」

知美「ええ、わかったわ」

知美、リビングをぐるっと見回して、

TVボードの方へ歩き出す。ボードの

引き出しを開けて、中身を確認する。

○同・書斎

凜子、パパが使っていた書斎の本棚を

調べた後、机の引き出しを開けて、中

身を確認していく。

○同・トイレ

凜子、トイレの棚を確認する。

○同・脱衣所

凜子、脱衣所の棚を確認する。

○同・階段

凜子、壁の絵画の裏を見る。

○同・リビング

凜子、知美、疲れた様子でソファに座

る。

凜子「みつからないね」

知美「ありそうな箇所は全部見たわよね」

凜子「うん」

知美「絶対、どこかにあると思うんだけどな」

凜子「なんだか、本当に何にもみつからなかったら、悲し過ぎるよ。確認するのが怖くなってきちゃった」

知美「何か、特別な隠し場所とかないの」

凜子「私が子供の頃に宝物を置いていた場所があるけど、そんなのパパ、知らないだろうし、知っていても、とうに片付けているだろうな」

知美「とりあえず、見てみよう!」

○同・屋根裏部屋

凜子、知美、屋根裏部屋へ入る。

凜子、屋根裏部屋の隅に置いている箱

に近寄る。箱の表に幼い字で『りんこ

のたからばこ』と書かれている。

凜子「これこれ、宝箱。いつもウキウキしてたなあ、あの頃。大好きな物を見ているだけで幸せな気分だった」

凜子、箱の蓋をあけようとする。

祐子「ここで何をしているの?」

凜子、振り返ると、祐子が屋根裏部屋

の入口に立っている。

凜子「えっと…。ちょっと探し物を」

祐子「こちらの方は?」

知美「あ、私、吉岡知美と申します。凜子とは大学からずっと仲良くさせてもらっています。凜子の小さい頃の写真が屋根裏部屋にあるかもしれないから、探してみようかってことになって」

祐子「そう。写真なら、向こうの棚にあるわ。でも、本当に写真を探そうとしていたのかしら」

凜子、びっくりした顔で祐子を見る。

知美「何か家の中を探されて困る事でもあるのですか?」

祐子「この家は、私の家よ。凜子さんとはいえ、私が不在の時に、勝手に人を招き入れて、あちこち部屋の中を物色するのは、いけないことじゃないかしら」

知美「でも、ここは、もともとは凜子の家じゃないですか。凜子が可哀想過ぎるわ」

祐子「あなた、本当にそう思っている? あなた、凜子さんのことを本当に友達だと思っている?」

知美、動揺する。

凜子「知美は、私の大切な友達よ! 私、友達がずっとできなくて、大学でも一人ぼっちだったところを、知美が話しかけてくれたの! 知美だけは、ずっと変わらず、友達でいてくれたの!」

知美「(辛そうに)凜子」

凜子「この箱は私の部屋に持って行ってもいいかしら。この箱の中には、私が幼い頃に集めた大切な物が詰まっているの」

祐子「どうぞ」

凜子、箱を持ち上げて、屋根裏部屋か

ら去っていく。知美、凜子の後ろにつ

いて行こうとする。

祐子「知美さん」

知美「は、はい」

○婚活パーティー会場・中

知美、参加者の女性と楽しそうに会話

をしている宏司に近付く。

知美「ちょっといいかしら」

宏司「あ、吉岡さん、何?」

知美、女性の方をチラッと見る。

宏司「ごめん。また、後で」

宏司、女性に微笑む。宏司と話してい

た女性がその場を離れる。

知美「凜子のことだけど」

宏司「ああ。あの子。あんたがお嬢様だって

言うから、アプローチしたのに、お嬢様じ

ゃないんだって。結構、お金費やしたんだ

ぜ。まあ、いいけど。そのお陰で大物が釣れそうだし」

知美「それじゃ、凜子から離れてくれるの

ね」

宏司「ああ、もう誘わないよ」

宏司「お金を持っていない人には興味ない

 からね」

宏司、微笑みながら、知美の耳元で言う。

○伊藤家・キッチン(朝)

食卓の上に、炊き立てのご飯、味噌汁、

焼き魚、卵焼きが並んでいる。

祐子、お味噌汁を一口飲む。

祐子「美味しい。凜子さん、本当にお料理が上手になったわね」

祐子、凜子に今まで見せたことのない

笑顔をみせる。

凜子、無言でご飯を食べる。

祐子「ねえ、凜子さん、今日ちょっと私に付き合ってもらえないかしら」

凜子「(ぶっきらぼうに)それも、ここで住ま

わせてもらうための仕事の一つですか?」

祐子「仕事じゃないと来ないというなら、そういうことで。必ず来てね」

○レストランの入口・セレブリティパーティーと書かれた看板

凜子、レストランの前で立ち止まり、

帰ろうとするが、お店の中に宏司がい

てるのをみつけて、お店の中に入って

行く。

凜子「宏司さん!」

凜子、宏司に追いついて、宏司の腕を

掴んだ時、隣に祐子が立っているのに

気付く。

凜子「え、何? なんで、宏司さんと祐子さんが一緒にいるの?」

宏司「あ、凜子さん、ここで何しているの?今日は、セレブじゃないと入れないパーティーだよ」

凜子「宏司さん?」

宏司「凜子さんって、てっきりお嬢様だと思っていたけど、違うんだってね! 祐子さ

 ん家のお手伝いさんでしょ。駄目だよ!

 お嬢様みたいなことを言って婚活パーティーに参加しちゃ」

凜子「宏司さん、私とお付き合いしたいって

言ってくれたのは、私がお嬢様だと思って

いたから?」

宏司「(苦笑)悪いけど、付き合ってほしいという話はなかったことにしてくれる?それじゃ、今、祐子さんとお話ししているから」

祐子、無表情で凜子を見る。

凜子「ひどい!」

凜子、走り去る。

○法務局・外観

凜子、法務局の建物の中へ入って行く。

凜子「あの、不動産の名義変更をしたいんですけど」

窓口「遺産相続ですか? 必要な書類は全部お持ちいただいてますでしょうか?」

凜子「いえ、まだ」

窓口「それでは、こちらに記載されている用紙を揃えられてから、再度お越しいただけますか?」

凜子「分かりました。あ、登記簿謄本を取ることはできますか?」

窓口「ええ、そうしましたら、こちらの用紙にご記入ください」

凜子、用紙を受け取る。

凜子、掲示板の番号と手に持っている

同じ番号の紙を見て、椅子から立ち上

がり、窓口へ向かい、謄本を受け取る。

凜子「この抵当権設定ってどういうことですか?」

凜子、謄本の内容を見た後、窓口に質

問をする。

窓口「不動産に抵当が付いているということです」

凜子「抵当って?」

窓口「不動産を担保にされてお金を借りられたりするとこのように記載されます」

ーつづくー