体調についての記録

体調について記録していきたいと思います。

乳がん確定から手術まで

乳がんであることが確定したのが2019年9月。いろいろな検査の結果、ステージⅡと判断されたのが10月。それから手術を受けて退院するまでの出来事を記録しておこうと思う。乳がんが確定してから、乳がんの知識がほぼない中で、自分で判断して決定していかないといけないことがいくつかある。仕事をどうするか。セカンドオピニオンを受けるかどうか。今行っている病院で治療を継続するかどうか。手術の種類をどうするか。現在、抗がん剤の投与中で治療継続中ではあるが、これが最善の方法なのかは分からない。おそらく、誰にもわからないのだと思う。担当医も過去の例を元に治療を確定するのだろうけど、全く一緒の状態の患者さんなんていないから本当のところはずっと先にならないと分からないことなんだと思う。だけど、決めて進んでいかなければならない。そう自分がしっかりしなければならないのです。

 

2019年10月 

セカンドオピニオンを受ける

大きい病院で初診か2回目の時に手術の話があり、患者が多くて手術が2ケ月以上先の12月になると聞いて驚いた。命に関わる癌と分かっているのにそんなに先にして大丈夫なのかと。担当医に「その間に急速に進行する可能性はあるんですよね。」と言うと、「ないとは言えません。」「でも、仕方ないんですよね。」「そうですね。患者さんが多いですから。」「セカンドオピニオンは受けてもいいですか。」「構いません。」などのやり取りをし、友達から情報を得て知った乳腺外科の個人病院に予約を取り10月12日にセカンドオピニオンを受ける。セカンドオピニオン料は30分5千円。一番知りたかった事は手術をもっと早くできる病院に転院できるかどうか。セカンドオピニオンからの回答は今の病院の検査結果を持って行っても、新しい病院でいくつか検査をすることになり、そうなると、今の病院の手術日と新しい病院の手術日とはそう変わらなくなる可能性がある。ということ。あとは手先のしびれや口周りのしびれの事も聞いたけど、セカンドオピニオン乳がんとは関係ないとの回答だった。結局、1時間以上の時間話を聞いてもらったり、触診してもらったりしたが、5千円しか請求されなかった。セカンドオピニオンを受けるメリットは、担当医に聞き忘れたことや、言われた事で分かりにくかった事を確認したり、同じ見解かを確認できる事で完全にではないけれど不安な気持ちを払拭することができる事だと思う。

 

〇手術方法の決定

担当医から手術の種類の説明があった。1つ目は温存。温存というのは腫瘍の部分だけ切り取って乳房を残す方法。腫瘍が小さい場合に行う。温存の場合は、術後、小さな腫瘍が残っていたりしてはいけないので放射線治療を行う。術後、50日位毎日受けなくてはならない。2つ目は全摘移植なし。全摘移植なしの場合は乳房を全部とってしまう。この全摘の場合、胸の左右のバランスが崩れるので、豊胸の方は体のバランスが崩れたり、下着がずれたりという問題がある。3つ目は全摘移植あり。胸の表面の皮を残し中だけ取り除いた後、そこにお腹の肉、または、広背筋といって背中の肉を移植する。もしくは人工的なもの(シリコン)を入れる。担当医は温存を勧めてきたので、その方向でと診察当日は返事をしたが、家に帰ってからじっくり考えた結果、広背筋移植の全摘を選択した。その時は念には念をという用心深い気持ちからだけど、この判断をして本当に良かったと思う。

 

〇会社への報告

会社への報告については、会社で社員の健康についての情報を管理している先輩にだけ報告。そして、他の上司や関係者へは病名を明かさない事にした。この時点では手術した後、会社にすぐ復帰できると思っていたので、いろいろとウワサが広まったり、気を使われるのも嫌だと考えていた。

 

2019年11月 

〇手術日変更の連絡

11月18日の月曜日、担当医から連絡が入る。他の方の手術のキャンセルが出たので日にちを早められるとのこと。手術日が来週の月曜日11月25日で入院は4日後の11月22日からになるのこと。早く手術したかったので、会社に了承を取ってから、担当医に変更をお願いする旨を告げると、私がありがとうございますと言う前に、担当医がありがとうございます!と速攻で言った。きっと、いろいろな諸事情があり、予定した日に手術が入らなくなる事に問題があったのだろうけど。

 

〇入院

入院手続きを済ませ、病室に入るがする事がなく病院の中のコンビニに買い出しに行く。ウエットティッシュ、割りばし等購入。入院当日、土曜日、日曜日も特にすることもなく過ごした。入院生活で一番あってよかったと思ったのは、自分で購入したものではなく、友達が持ってきてくれた、汗ふきティッシュといい香りのハンドクリーム。あとは本。季節は冬とはいえ病院内は温度調整をしているので暖かく、お風呂は2日に1度なので意外と汗ばむ。その時に汗ふきティッシュで体を拭くと本当にスッキリするのだ。いい香りのハンドクリームも手が潤うだけでなく、いい香りのおかげで安らかな気持ちになれた。本当に友達に感謝。

 

〇手術

手術前日、本当に自分が選択した手術の方法でよかったのかと不安が溢れだす。担当医が温存を勧めてきたのに、なんで全摘移植を選んだんやろって、何度もやっぱり変更できますか?と看護師さんに言ってしまいそうになる。1日中もんもんとし続けるが元々の術法でいく覚悟を決める。後々、同じ時期に入院していた方に聞いたのだけど、同じように考えて手術方法を実際変更したとのこと。皆、同じように不安になるのだなと思った。手術当日は手術室に向い、ドラマで見るような手術室でベッドに横たわり、酸素マスクみたいなのを口に当てられて、これからどうなるんやろ~と思ったところで記憶が薄れ気付いた時には手術が終わっていた。病室で目を覚ました時、めっちゃ早!って思わず言ってしまったが、自分が麻酔で寝ているだけで本当は8時間程経っていた。そこで、担当医にセンチネルリンパ節に転移があった事を告げられる。それではリンパ節を摘出したんですね?と聞くと、センチネルリンパ節3つの内1つが2、1つが0、1つがなしのような事を言われた。知識があまりないのと、麻酔がきれてすぐだったので、よく意味が分からなかったけど聞き返さなかった。付き添っていた母が、術後、先生から説明を聞き、再発は10年から20年後くらいでしょうと言われたらしく、そんな後なら私はもうおらんからええわと思ってんと言った。いや、10年後って結構すぐじゃねーのってうっすらと思った。

 

術後の入院生活についてはまた今後UPします。